副都心線直通以前の仕様に

KATO 10-1459 横浜高速鉄道(みなとみらい線)Y500系

 元町・中華街~横浜駅のあいだを地下トンネルで結ぶ新線"みなとみらい線"の開業時から活躍する、ボディ全面に大胆に配した青と黄色のデザインが印象的な車両です。横浜駅から先は東急東横線に、また現在は東横線から東京メトロ副都心線・西武線・東武線への直通運転も開始したので、本来の自社路線区間より遠く離れた埼玉県内でも目にすることができるようになりました。

 東急5000系列のうち田園都市線用の5000系に近似しており、KATO製品としても東急5000系列のひとつとして5000系の後発として発売されました。以前にはグリーンマックスからも製品化されています。副都心線方面直通運転開始後に発売されたため、2019年現在の現行仕様となっていますが、ワタシ的には元町・中華街から渋谷のあいだを"東横特急"として駆け抜けていた頃のほうが印象深いので、今回はその頃の仕様にもどした話です。

 ●工作に必要なものと注意


 

必要なもの:TOMIX レールクリーナー(6402など)・つまようじ・ティッシュまたは紙ウエス

【注意】工作により生じた損害や事故は当方では責任を負いません。自己責任の範囲内で。

 さっそく工作後の写真にうつってしまいます。申し訳ありません。

 やるべきことはおおまかに副都心線直通後に足された前面窓運転台上の"(8CARS)"マークと、ホームドア設置に伴いマークされた乗務員室扉横の停止位置照査用の赤色テープを消してあげるだけです。この手の印刷はTOMIXのレールクリーナーを使うとだいたいやわらかくなって剥がすことができ、これは車番消しなどにも応用できるのですが、車両によってはもともとの車体塗装まで落ちてしまうことがあるので、まずは『目立たないところ』に『少量だけ』塗って試してみましょう。今回の場合はつまようじを使ってやわらかくなったものを『削ぎ落とす』ようなイメージです。他の塗装などを余計に削ぎ落とさないよう慎重に作業します。特に8CARSマークは前面窓のガラスパーツに直接印刷されているので、窓ガラスにキズをつけないように注意です。また削ぎ落としたあとは他の部分を侵さないようにレールクリーナーをよく拭き取っておきましょう。

 画像はそれぞれ加工前と加工後をならべています。左は8CARSマークの有無で右が加工前で左が加工後、右はホームドア停止位置照査用テープの有無で左が加工前で右が加工後です。見ていただければわかるように他に影響をほぼ及ぼさずに印刷を落とせているのがわかると思います。

 

 もっと詳しい人に言わせれば直すべき場所はたくさんあるのかもしれませんが、今回はこれで完成です。あくまでお手軽に。

 前面方向幕にはグリーンマックス製同形式製品付属のものを使用して[01|特急|元町・中華街]としています。あくまでもKATO製品の内容で済ませようとすると付属のシールでは花形である"東横特急"は再現できません。また他の種別にするときも、副都心線直通前は列車番号欄にアルファベットが入らないのでなんれかの形で隠す必要があるので注意しなければいけません。Bトレインショーティの同形式か東横線用5050系の製品付属のステッカーも有効活用することができます。入手のしやすそうなものを調達するのがいいでしょう。

 今回は副都心線との直通運転がはじまる前の時代の東横特急仕様にするというものでした。

 副都心線との直通運転といえば、渋谷駅がまだ地上にあった頃に「東急はどんどんモグラになっていくね」と知り合いに言われたことがあって、すごく印象深くその言葉が残っています。確かに東横線は結局両側とも終着駅が地下駅になってしまいました。もっとも、東横線に限らず東急はどこもかしこも地下へもぐっています。終着駅に限るとホームから青空をながめることができるのは大井町、二子玉川、蒲田、五反田くらいでしょうか。『モグラ』の異名もあながち間違いではないのかもしれませんね。


  

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