鹿島臨海鉄道 6000形

フルラッピング車を作る

 全面車体広告車が数多く走っている大洗鹿島線。もともとの車体色にとらわれない様々な色があり、併結しているとカラフルでとてもたのしい。模型でも再現したいので、作りやすそうなものを2種選んで自作した。

6013号 黒ウサ号(手前から2両目)|6015号 常磐大学        

 今回は素材や資料の入手が安易で、なおかつ標準色から離れた彩色である6013号と6015号を選んだ。

 6013号は千葉・茨城を中心に展開するクリーニング店『クリーニング専科』の、6015号は水戸市内にキャンパスを構える常磐大学(ときわだいがく)のラッピング車両。それぞれのイメージキャラクターが大きくあしらわれていている特徴的なデザイン。

どちらも標準色からかけ離れた黄色と緑色の車両ではあるが、6013号が全面ラッピングなのに対し、6015号は側面のみなのが特徴。

※ここでは作成当時のラッピングを再現しています。


⬛デカール製作

 デカール製作にはExcelを駆使し文字や図形を配置した。Illustratorとか大層なソフトも数多くあるが、自分の中では製作頻度がさほど高くないので購入するほどではないということになっている。

 この黒いうさぎはクリーニング専科の店舗の看板などにも登場するキャラクター"黒田ウーサー"。名前だけでも中々だが、文字の横にいるウーサーは"ゲッツ"をしていてとてもデザインセンスが高い。クリーニング店との関連は不明。常磐大学のほうにいる犬のキャラクターは"ときわんこ"というらしい。ゆるキャラ(?)界隈ではダジャレや笑いのセンスが問われるようだ。

 出来上がったデカールを貼り付けているところ。クリーニング専科はあらかじめボディを黄色で塗装してから、常磐大学は地色が白のデカールシートを用いてボディの再塗装を省略している。

 デカールとはいっても青い台紙の一般的なものではなく、インクジェットプリンタで作れる『水転写式シール』という部類の商品。エーワンの[自分で作る!デカールシール(↗エーワンHPへ飛びます)]という商品を採用している。インクジェット向け水転写式シールの中で『デカール』を名乗る数少ない商品で、パッケージ写真にもプラモデルを使っている点などから、今回のような需要に対応した製品のようだ。特徴は糊面をボディに押し当てた上から濡れティッシュで湿らせるという工程にある。そのおかげで位置決めが非常に楽なのだ。やはり数少ない『デカールシール』を名乗る商品なだけに、MDプリンタや印刷業者で制作したものには敵わないが、インクジェットプリンタでできるものとしては最上級の完成度に思う。インクジェットプリンタでのデカール製作にお悩みの方は一度手にとってみては。

⬛完成

 黒ウサ号の大きく描かれた黒田ウーサーがわりとシャギーまみれで粗めになったが、ここに掲載している写真ほどに拡大しなければ全然気にならない。常磐大学のほうも特徴的なボーダーラインが同様になっていますが、こちらも同様に拡大しなければ全然気にならない。普通に走らせて楽しむぶんには問題ないだろうと思う。赤の標準色と繋がって走る姿が印象的なので、みなさまも自己責任の範囲でぜひ。

  

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