373系(JR東海)

JR Central - Series"373"

 あかいさなえが16番ゲージへと足を踏み入れるきっかけとなった車両。16番ゲージはこの373系から始めようと決めていた。

 ハセガワ(MODEMO)がプラ製品を、エンドウがブラス製品を過去に発売した。私が所有しているのはハセガワ製品のみなので、ここではそちらを紹介する。どちらも長期間にわたり再生産が行われていないようで、入手はすこし困難かも。


373系(JR東海)

お手入れ

 車両は前面が正面から側面に向かって丸みを帯びているうえに裾絞り部分が一部ふくらんでいるという難しい造形の顔だが、まったく問題なく造形に落とし込むことができている。16番完成品初挑戦とは思えない仕上がりである。帯の印刷のズレは当時規格ということで割り切れるが、ライト周りの黒印刷に角があるのはなんとも不思議。車両によってもサイズや位置に僅かな違いがあるし曲面に印刷するのはどうしても難しいのだろう。

 足回りはエンドウの動力をベースにしたオリジナルのもの。ゆえに動力ユニット以外は交換も利かないので扱いには注意が必要である。床下機器はグリーンマックスのような板状のものが外側に、床下中央部に独立したタンクなどのパーツが取り付けられている。安っぽさはなく、なおかつオーバーディテールでない薄味のいい塩梅に思う。ただスカートなども含めて成型色ママ(ここにいる車両はさらに変色している)なので再塗装してあげるといいかもしれない。

 ここからはディテールアップのおはなし。前面を中心にイケメンへと近づけた。

 

 まずは前述の通りなぜか角ばった前照灯周りの黒印刷から角をとる。KATOのユニクリーナーをつまようじに染み込ませ、フチをこすって色を落とした。TOMIXのレールクリーナーでやるとボディ色の白色まで落ちてしまうのでユニクリーナー推奨。このページ一番上に写る先頭車が、そのレールクリーナーの餌食となった車両だ。

 つぎにヘッドマーク部。説明書通りに貼るとどうしてもシール感が出てしまうので、それを解決していく。説明書では行灯のくぼみにクリアパーツを入れ、その上からステッカーを貼るように指示されている。それではクリアパーツがとてももったいないので、クリアパーツを支持する貫通扉内側のパーツにステッカーを貼り、その上からクリアパーツを付けた。若干クリアパーツは前面へ浮き出るので少量の接着剤で補強している。製品ではクリアパーツは実際の使用数より多めにセットされているようで、説明書通りに使い適宜差しかえることによって実車さながらの柔軟な運用に対応できるということなのかもしれない。ただ側面はかえられないのでここでは先述の手法で"東海"の固定とした(上掲写真ではふじかわだが後に貼り替えている)。

 最後に連結器周り。連結器はエンドウ製カプラーがデフォルト。このあと発売されているエンドウ製キハ110系なども同様のカプラーだ。

 カプラーとしては構造も簡素で取り扱いがしやすいが、そのぶん胴受けの下辺が無いなど見栄えも落ちてしまっているので交換する。ここではTOMIXのTNカプラーを加工した上でゴム系接着剤で接着している。1段電連付きはJR223系用から持ってくるのだが、胴受けが湾曲型なのでほかの密連から胴受けだけ交換する必要がある。

 

 上掲写真右が上記加工をすべて終えたあとの顔。373系らしさがさらに出てイケメンへと近づいたのがわかると思う。

 前面以外ではほぼほぼ手を加えていない。パンタグラフをTOMIXの小田急50000系用に交換したくらい。それだけディテールが良いということであろう。ちなみにインレタはさすがにダメになっていたので車番や所属表記などは貼っておらず方向幕だけにとどめている。車番は無くても見ているぶんには違和感がないので今後もつけることはしないと思う。

373系(JR東海)

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