"ステイホーム"でも"映える"写真を

TOMIX車両基地レールセット等を使用したモジュールレイアウト作成

常磐線 水戸~勝田間
常磐線 水戸~勝田間

 今回の新型感染症では、対策として外出自粛が呼びかけられるなどし新たな生活様式への転換が求められました。ここあかいろでんしゃシンドロームにおいても、ページ内でに使用する編成写真などを街にあるレンタルレイアウトなどで撮影することが多かったので、自粛を余儀なくされサイトの更新ペースが落ちるなどの影響が出ました(もともと低速進行だというのは置いておいて...)。

 そこで「撮りに行けないのなら家に作ってしまえばいいじゃない」と、どこかの王女様のような言葉をついたのでした...


あかいろ電車区を作ろう

"ステイホーム"でも"映える"写真を…TOMIX車両基地レールセット等を使用したモジュールレイアウト作成

 この先は完全に備忘録のようなメモのような内容なので参考にはならないかも。

 購入したのはTOMIX製品の車両基地レールセット(TOMIX公式サイト商品紹介↗)で、TOMIXがこれまでに発売していたワイドPCレールの広い道床を活用し、多彩なパーツ類によってお座敷レイアウトでもそれなりに見栄えの良い車両基地が手軽に再現できるという製品。ただ既製品を同梱したアソートセットではなく、この製品専用のパーツを新規に作成したり従来より狭い線路間隔を表現したりすることでよりリアルに見せる工夫がなされている。案の定発売時から人気商品となり、度々再生産がなされているもよう。ネット上でも自作レイアウト内に組み込まれている作例などを多く目にすることができる。レールセット単体としては少し手の出にくい値段だが購入する価値は十二分にあると思う。

 早速竣工。ここでは木板の上に敷いたスタイロフォームに固定している。

 車両基地レールセットのうち車両基地部分は素組みしたが、本線からの分岐は必要ないので分岐器を洗車線へのアプローチ緩和曲線と交換しガレージ線を敷設。車両基地として並べることができるだけでなく、ガレージに入庫した様子も再現できるようになった。ワイドPCレールの道床が届かない部分にはスチレンボードを敷き、その上からTOMIX製のバラストの模様をパターン化して印刷した紙を貼り付けている。手前には予想よりスペースが残ったので、バラストと同じ手法でアスファルトのパターンを印刷しバスコレなどを撮影できる駐車場を作成した。

 ざっくりと線形はこんな感じ。

 使用した製品は基本の車両基地レールセット1組と延長部が1組の標準的な構成で、洗浄線から分岐した検修庫の部分だけがオリジナルだ。構内踏切はだいぶ内側に寄っているので、正調に並べると20m級車両で4両、18m級車両でも約5両が限界だった。"飾って、写真を撮る。"だけが目的なら延長部セットだけ据え付けて有効長を確保し、きれいに整列した編成の写真を撮影するのもアリだろう。今回の敷設動機も当初は同様だったが、この配線にした結果生き生きとした幅広いシチュエーションで撮影ができるようになったのでヨシとしている。後掲の写真でも分岐器部分で撮影した写真を紹介する。

 ちなみに配線図左端のいわゆる入出庫線に当たる部分は20m級で2両分あるので、短編成の車両なら載線したまま入換運転ができる。


あかいろ電車区で撮ろう

"ステイホーム"でも"映える"写真を…TOMIX車両基地レールセット等を使用したモジュールレイアウト作成

◆作成中の様子

 まずは電車区製作において多大な活躍をした車両たちに敬意を払って掲載。

 左ではバラストパターンを印刷した紙とレールの調和を確認している。結局ワイドPCを採用したので、今回はこの茶色道床の組み合わせは採用していない。実際にバラストを撒いたときの見た目とは比べ物にならないが、車両メインの写真に写り込む分にはそこまで違和感がないことがわかったため本採用となった。中央はレールのみ完成形で敷設された状態。写る人は他のモジュールから検修庫を流用してきたときに検修庫内にいた乗務員。最終的にガレージ内、右写真の位置に完成後に移された。

◆祝・新電車区竣工

 電車区完成後初撮影は、こちらも同時期に352編成がロールアウトとなった紅湯電気鉄道350形。

 あかいろでんしゃシンドロームで製作した車両の中でも特に好評だった連接特急型車両。16m級地方私鉄車両には少々手余り気味な車両基地だが、検修庫内に収めれば違和感なく撮影することができる。今回の検修庫はこのために設置したようなもので、旧モジュールからお引越ししてきた乗務員もよく似合っている。検修庫内とその手前の分岐器あたりまでは併用軌道パーツ(車両基地レールセットとは別製品)を使用しフラットな様子を再現している。

◆昼撮影編

 今回のモジュールは窓際に設置したので、日中は自然光を受けて撮影することができる。ただし窓が背景となるので逆光になりやすいのが難点で、部屋の照明と合わせて影を作る向きを調整して撮影した。入出庫線や分岐器をきっちり設置したために出庫中の列車なども再現でき、車両基地に停まる車両だけでなく動きのある写真も収められる。また手前に道路を敷設したおかげで写真中段左のような、陸送されてくる車両の様子なども再現が可能になった。

◆夜撮影編

 夜は室内灯入り車両の独壇場...といったところだろうか。

 機材が機材(今回の作例はすべてiPhone XS Max)なのもあってここに掲載している写真ではあまりよく表現できていないのだが、夜景撮影では車両(製品)のもつポテンシャルを全力で見せてくれる。ライトの色分けがされていたり、方向幕が点灯する製品はなお夜間走行の趣を見せる。

◆検修庫編

 検修庫は車両の点検や整備を行う建物なので、電源の入っていない車両が収まっていると非常にいい味を出す。無架線地帯という想定なのは当初からそうなのだが、いざ敷設したところ検修庫直前のポイントレールが通電不良品だったらしく本当に無通電区間になってしまっている。ただ検修庫内で暴走して検修庫の壁に激突されても困るのでそのままにしておこうと思う。日中は格子窓から自然光を取り入れ、夜は100円ショップで買った適当なLEDライトで検修庫上からスポットライトのように照らして車両の哀愁を引き立てる。留置線の"動"に対して"静"な写真を収めるのに最適。

"ステイホーム"でも"映える"写真を

TOMIX車両基地レールセット等を使用したモジュールレイアウト作成-あとがき

とても余談だが、留置線の線路間は17mmくらい?(正確に測ってない)なので、16番ゲージの車両を置くこともできた。

写真に収めてもレールが不自然なので形式写真としては採用できないが、通電の確認や記録として撮っておく分には十分であろう。

 

 

"ウィズ・コロナ"の時代に求められている新しい生活様式は慣れないことも多いですが、

今あるものを最大限に生かして楽しむ方法はいくらでもあるんだなと思うのでした。これからも活用します。

みなさまもぜひ活かしてみては。

 

おわり。(2020年10月)


  

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